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【盤屋】失敗事例紹介1

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私は普段、受配電設備に関わる仕事をしています。盤とかキュービクルとも言います。特高、高圧、低圧、いろいろ触る機会があります。

そんな仕事の中での失敗談について、大なり小なり記録していこうと思います。

今回は小になります。

テスターのヒューズ焼損

初めに

 仕事上、テスターでの電圧電流測定が頻繁にあります。私の愛用テスターはフルークの87Vです。

 電気屋さんは当然知っていることですが、電圧を測定する時、電流を測定する時で、測定方法が変わります。

 測定レンジを変える

 リード線を付け替える←

 これをよく忘れがちです。

 初期の癖づけがされていない時や、心に余裕がなく、慌てている時など。

エピソード

 私が遭遇するよくあるパターンは以下です。

 トランスデューサーの電流出力(4~20mA)測定→テスターのレンジ・リード線そのまま→電圧測定しようとする→レンジだけ電圧レンジに変更→測定→短絡→ヒューズがプシュ。

 私は1年目のときに、先輩のテスターでやらかしました。

 後輩2人にも同じパターンでヒューズ破壊されました。

 ヒューズ飛ぶとすぐわかります。

 音とか臭いとか火花とか。

 心臓止まります。

 でも、製品じゃなくてよかったと安堵します。

 こういう失敗すると二度と同じ失敗しないように気をつける癖がつきます。

 失敗から学び、次に活かす。

 大事ですね。

 でも、ヒューズ高いんですよ。

 1個1000円くらいします。

 痛い出費です。

原理

 原理は単純に電圧のってるところを短絡すると、無限大に近い電流がテスターを通して流れます。

 テスターのヒューズが飛びます。

 以上

KY

 ここで学んだ教訓は、

 電圧、電流測定時は指差呼称を必ずすること

 です。

 電圧直流レンジよし!電流レンジよし!等

 また、

 若い後輩がテスターを使用する際には、電圧測定・電流測定時に測定方法が変わることを教育する

 です。

 若手社員は右も左もわからない状態です。

 目に見えない電気の怖さを、少しずつ勉強してもらわないと独り立ちできません。

 作業の変わり目ごとに、KYをしてもらうのもいいかもしれません。

 事前KY,アフターKY、、

おすすめテスター

 テスターはフルークが鉄板だと思っているのですがいかがでしょうか。

 他はHIOKIを一瞬使ったことあるくらいですが。

 私が使っている87Vはレンジとリード線が合っていないと、エラー音が鳴るので使用方法間違えにくいです。

 テスターはフルークの87Vでしょう!

 たぶん。ちょっと高いです。

 リード線は先端が保護できるタイプが便利ですね。

 保護できない先端が剥き出しのものは、ビニールテープで養生します。

 あとは盤に貼り付けらると便利なので、磁石はあった方がいいかもです。

 こちらもいいお値段したと思います。

その他

 電圧の直流レンジと交流レンジを間違えるパターンもたまにあります。

 おかしな電圧が出ますが、ヒューズが切れるとかはありません。

 繰り返しになりますが指差呼称しましょう。

 あとで事故が起きるより100倍ましです。

その他2

 電流回路に電流入力したり、アナログ信号4-20mAをテスターで測定するときは、分流しないように考えましょう。盤間線などの回路途中から電流印加やテスター測定しようとするときは分流しないように一時的に離線しましょう。CTTとかも回路を分離したりしますよね。

 クランプメーターで測定するときは、もちろん回路分離とかは不要です。

最後に

 電気の仕事は注意深く、慎重な性格の人には向いていると思います。

 でないと、少しの油断で起こる電気事故はいくつもあると思います。

 最悪、感電死といった悲しすぎる事故も十分ありえます。

 過去の不良事例や不具合事例、事故事例から学び、教訓として今後の仕事につなげていきたいものです。

以上