【簡易レビュー】人生に期待するな
北野武氏の著書「人生に期待するな」を読みました。
印象的な文章などピックアップしてレビューします。
贅沢と幸福は別物
本書では贅沢と幸福は別物というメッセージがあります。
どんなに高級なワインよりも、極限まで喉が渇いた時に飲む水の方が美味しい。
高級料理より母ちゃんの握った握り飯の方が美味しい。
という内容です。
お金を追い求めて、贅沢品にお金を使っても得られる幸福感はしれているということですね。
昨日レビューした「老後の資金がありません!」の着地と似ていますが、
身近なことから十分な幸福感が得られるのです。
大切なことだと思うので、いつ何時も忘れないようにしたいと思いました。
沈黙は金
本書では、なるべく本心は口に出さず、心の内に野心などを秘めておいて生きていくのがいいのではと書かれていました。
多数派に少数意見をぶつけると敵を作ってしまい、めんどくさいやりとりが生まれる。
でも、片方の方向に傾倒して生きていくのはリスク分散としてはイマイチ。
多数派に合わせておいて、違う考え方も心に秘めておきながら口には出さない大切さがあるということです。
おすすめ
北野武氏はTV上では芸人としてユーモアを交えてふざけたりされていますが、
本書を読むと、とても聡明で、富も名誉もあるであろう方なのに、何か悟りを開いたかのような洗練された方という印象を受けました。
上記の他にも、
想像力を働かせることの大切さ
や、
政治家にも試験制度を導入して、ある程度の一般教養がない人は慣れないような仕組みが必要
といった内容が印象的でした。
とても面白くて、ほぼ1日で一気に読んでしまいました。
北野さんの成熟した考えに触れてみてください。
きっと何か心に残るもの、学びがあり、人生に役立つ言葉があります。