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【レビュー】映画 老後の資金がありません!

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【レビュー】映画 老後の資金がありません!

気になっていた映画を休日を利用して視聴しました。

「老後の資金がありません!」

とてもおもしろかったのでレビューします。


あらすじ

天海祐希さん演じる50代の女性は、今後の老後資金が2000万円必要であることをニュースで知り、
はたまた2000万円では足りないという煽りもあり、今の生活状況をとても不安視するようになります。

家族構成は夫と息子娘の4人暮らし。
貯金額は700万円で息子は就職を控えています。

憧れのブランドバックは欲しいけど高い。
老後資金を少しずつ蓄えていかねば、、と思った矢先に、、

頭が痛くなるような出費事情が畳み掛けてきます。

以降ネタバレを含みます。

前半の畳み掛ける事件に笑

あらすじの通り、老後資金や欲しいバックを買うためにお金を蓄えていかなければと思った矢先に、事件が畳み掛けてきます。

旦那の父が亡くなり、その葬式費用を全額負担することに。
娘は収入の安定しないミュージシャンと急に結婚すると言い出し、式場は高級なところ、妊娠もしているとのこと。
天海さん演じる女性の失業、旦那の会社が倒産。
紆余曲折あり、旦那の母が家に住むことになるが、散財したり、詐欺に引っかかったり。。

災難が重なる展開に、思わず笑ってしまいました。
映画の中の内容なので笑わせてください。
天海さんがてんてこまいでボウリングでストレスを発散されていました。

自分の立場だったら思考停止で全力で現実逃避してしまいそうです。。


まさかの三谷さん登場

怒涛の災難地獄にも笑ったのですが、脚本家の三谷さん登場とその演技にも笑ってしまいました。
区役所職員として、年金受給者の身元確認にこられた三谷さん。
少しコミカルな状況に遭遇する三谷さんのリアクションに笑いが堪えきれませんでした。

後半はお金に縛られない生き方を模索する着地に

後半戦はどうお金を作っていくかという展開ではなく、
一度は失業した夫婦も新たに職に就くことができ、
家を売りシェアハウスに住むことで、支出の少ない生き方から日々の幸せを見つけ、享受するという着地となりました。

確かにどんなに贅沢で高級なものを手に入れても、その多幸感は徐々に低下していきます。
キリがない欲望の高みを追うのではなく、そこそこの幸せを見失わないことは生きていくことは大切なことだとあらためて思いました。
「足るを知る」です。

また、お金に縛られて、思考が蓄財一辺倒になって視野狭窄となり、今の幸せを後回しにするような生き方はイマイチだよなとも思いました。
お金を貯めるために、今この瞬間大事な支出にお金を使わないのは、もったいなかったりもしますよね。
お金を貯めつつ、今が幸せになるような支出もしながら、バランスをとりながら人生歩んでいけば、死ぬ直前に後悔が少なくなりそうです。

最後はハッピーエンド

前半戦は災難続きで笑ってしまうのですが、後半はお金の不安も解消していき、嫁姑の温かいやりとりも生まれ、
非常にハートフルな展開となり、少し泣いてしまいました。
お金も大切ですけど、周りとの良好な人間関係を築くことが幸福度を高める一つのポイントだなと思いました。

笑って泣ける本作品。
とても他人事ではないお金の問題。
共感できる部分がたくさんあります。
ぜひいろんな方々に見ていただきたい作品です。