こんな方へ
無印好き
もっと無印を知りたい
良品計画という企業とは
こんな思いを持っている方に向けての記事になります。
本書を読むと、無印を応援したくなります。
それではいきましょう。
本書を選んだ理由
無印が好きなのです。
その無印を運営する良品計画の経営者に興味を持ったのがきっかけです。
あんなに素敵なお店を作り上げた経営者の考えが気になりました。
著者
著者は良品計画となっています。
こちらは、代表取締役会長の金井政明さんの言葉をまとめた本になっております。
金井政明さんのプロフィールは以下になります。
長野県出身
1957年10月13日生まれ
1976年に西友ストアー長野に入社
1993年に西友子会社の良品計画に転籍
2008年から良品計画の代表取締役社長
2015年より良品計画の代表取締役会長
本書の具体的内容ピックアップ
本書は金井さんの言葉をまとめた内容になっています。
その中で、印象的だったパートをかいつまんで紹介します。
感想も添えます。
俺たちって、自己家畜化されてる?
家畜というのは、人間にとって有用な部分だけ伸ばし、それ以外は蔑ろにしてしまいます。
美味しく育つ一方、自然環境下で生きる能力は失われるみたいな。
現代の人間も社会で有用な能力は伸ばしていく一方、精神要素や心の在り方は退化しているのではないかと警鐘を鳴らしています。
ITの急速の進展により、自己の内側へ閉じこもる人を増やしているのではないかと。
ITの普及により、学業や仕事、買い物についても現場に赴くということは確実に減ってきています。
コロナの影響で、その流れは拍車をかけて急速化していると感じます。
便利な反面、人と対面でコミュニケーションを取る時間が減っているということを自覚し、心の在り方を見直す時間は定期的に取るべきと思いました。
「これがいい」ではなく、「これでいい」
無印良品の在り方は、「これがいい」ではなく、「これでいい」という立ち位置を追求しているとのことです。
「これでいい」と思えることが、理性的な満足感や譲歩の心につながる。
生活の中に当たり前のように溶け込む感覚が、「これでいい」というコンセプトから生み出されているということですね。
どの商品もシンプルかつ実用性が高いため、非常に重宝しています。
省き簡素化することで、魅力を創る
とにかく、押し付けがましい売る側の都合を排除されているとのこと。
買う側の都合を優先し、ノンセックス・ノンエイジ・ノンクラスター商品を無印は作っています。
たしかにシンプルが故に、用途や使い方も消費者側で選択しやすい商品が多いです。
個人的には、ゴミ箱のふたを別売りにして、使い方が変えられるところは好感を持っています。
「心においしい」商品をつくろう!
本当の意味で生活者の視点で商品を点検し、無駄を省き、大切な要素はしっかりしていて、安い!この純粋な商品開発と「印はなくても良品」といった精神性と、「そう!そう思ってたんだよね〜」といった切り口や潔さ。一色刷りの簡素で素直なメッセージと、売る装置を極力減らし、古材や鉄板、レンガで作られた店舗空間と、買う気をそそらないオリジナルのBGM。
普段何気なく足を踏み入れたお店の中には、良品計画社員さんの深く考えられたアイディアが凝縮されているようです。店舗に立ち寄った際には、空間作りにも注目してみたいですね。
人間も会社も、どうせいつかは死んじゃう
どうせ働くのですから、役に立って感謝されたり、喜んでもらったりしながら、好きなことに夢中になってしまえばいいと思います。
人間も会社もいつか終わりが来るのだから、嫌なことを我慢している時間は極力減らし、好きなこと、夢中になれることに時間を費やすことが大事ということですね。
そのほうが明らかに幸福度が高そうです。
ローカルから始める未来
三つだけルールをつくり全員へ周知徹底をしています。
・一人だけに負荷をかけすぎない
・だからといって必要以上に人を増やさない
・悩んだり困ったら、手遅れになる前に相談を
個人的に、過去に勤めていた職場では、負荷が一部に集中している部分が多々あり、頑張る人が損する構図になっていました。
三つのルールは日本の全会社に徹底してもらい、過労死という日本独自の言葉を消滅させましょう。
さいごに
無印良品の商品がどんな思いで作られているかを知ることで、良品計画を応援したい気持ちになりました。
身の回りがシンプルに洗練されていくのは、確実に無印さんのおかげです。
これからも足繁く通って、新商品をチェックしていきたいと思います。
もちろん店舗空間も満喫させていただきます。
ありがとうございました。
最近読んだ本