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【王道】チーズはどこへ消えた

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もう20年以上前のベストヒットセラー

チーズはどこへ消えた

について、記録します。

初めて読んだのは小学生の時でしたが、特に心に残ることもなく、珍しく読んだ本の一冊でしかありませんでした。

しかし、31歳のおっさんになって改めて読むと、確かに。。と思うような事が、しっかり描かれており、人生の教訓として読む価値のある内容と思いました。


ストーリー

ネズミのスニッフとスカリー、小人のヘムとホーが登場人物になります。

彼らはチーズを探しに迷路に突入します。

スニッフとスカリーは行動力と嗅覚を活かして地道に、チーズのありかを探します。

ヘムとホーは知性を活かしてチーズを探します。

4人ともチーズがたくさんある場所(チーズステーションC)を見つけ、しばらくは同じ場所に入り浸り、毎日通って、チーズを堪能する生活を送るようになります。

しかしある時、チーズがなくなってしまいます。

たくさんあると思っていたチーズは無限ではなかったのです。

スニッフとスカリーは、チーズが徐々に減っていくのを認識していたため、無くなったと分かったと同時に目を合わせて、即座にまた迷路に突入し、新たなチーズを探しにいきます。

ヘムとホーはチーズがなくなった状況を信じる事ができず、まだ近くにあるはずだと、その場所を離れません。しかし、どこにもチーズはありません。

スニッフとスカリーのように迷路に突入しようとはせず、まだ別の場所にチーズがある確証はない、再度迷路を散策するのは危険だと、なかなか動きません。

ある時ホーはこのままじゃダメだと、1人迷路に突入します。

紆余曲折ありながらも、チーズのかけらを見つける事ができ、さらに今までとは違った種類のチーズである事も発見します。

さらに散策を進めると、遂に、新たなチーズステーションを見つけるのです。

そこには、既にチーズを堪能して少し太ったスニッフとスカリーがいるのでした。

ヘムはその後、新たなチーズステーションにたどり着けたのかはわかりません。。。

というようなお話です。

この物語に出てくるチーズは、人生における様々な欲求や状況に置き換える事ができると思います。

学校、職場、友人、恋人、家族、お金、、、、

人生長く生きるほど、身に染みてわかる事があると思います。

以下に、深掘りします。

学び1 変化は起きる

状況は常に変化します。

物語前半でチーズがなくなりましたが、4人がチーズをたくさん食べただけではなく、他の第三者が持っていった可能性もあります。

諸行無常という言葉もありますが、物事は常に変化します。

出会いと別れはセットです。

いかに自分が現状を維持したいと思っても、時の流れは止める事ができず、自分自身も年老いますし、環境もどんどん変わっていきます。

まずはその当たり前の事実を認識する事です。

学び2 変化を予期せよ

変化を認識する事で、備える事ができます。

物語序盤でのヘムとホーは現状に満足し、チーズがなくなるとは夢にも思っておらず、なくなった瞬間に行動する事ができませんでした。

ここから、常に変化に備えて動く事が大事である事がわかります。

今はチーズがあるが、なくなったときのために少しずつ別のチーズのありかをチーズがあるうちに探すのです。

仕事に置き換えます。

いくら自分が所属している会社が大きな会社でも、生活に欠かすことのできない商品を取り扱っていても、業績好調でも、予想外の自体が起こる可能性は必ずあります。

会社が倒産したり、早期退職を迫られたり。

そうなってもすぐ対応できるように備えることは今からできます。

資格取得を進めて市場価値を高めたり、転職活動を始めて自分の市場価値を常に把握したり、副業を始めて収入の柱を複数持ったり、できることはあると思います。

学び3 変化を探知せよ

チーズにも賞味期限があります。

チーズの匂いを嗅いでいれば、チーズが腐ってきているのがわかります。

いくらたくさんあっても腐らないことはありません。

慢心してはいけません。

仕事に置き換えます。

何か事故があったり、不具合があったり、問題が発生すると、以降再発しないように改善活動があります。

それはいいことと思いますが、私の属している職場の場合、そのルールが加速度的に増加している感覚があります。

その反面、残業規制、経費削減、人件費削減と従業員の立場からすると、すごく窮屈な職場になってきているのは感じています。

学び4 変化に素早く適応せよ

古いチーズを早期に諦めれば、早く新しいチーズを楽しむ事ができます。

会社に置き換えます。

前述のように、職場環境が厳しくなってきたり、他にも、人事異動により合わない上司を引いてしまったり、業績が明らかに悪化していたり、不穏な空気を察知したら逃げてしまいましょうか。

他の部署に異動願を出したり、転職したり。

会社には寿命があり、会社はただの箱です。

一つの企業に縛られる必要はありません。

学び5 変化しよう

チーズと一緒に前進しよう。

今の環境が合わなければ、自分を別の環境に置く必要があります。

変えられるのは自分の行動だけです。

考えが変われば行動が変わります。

自分の人生について一番真剣に考えているのは他の誰でもなく自分自身です。

他人の人生を生きることなく、自分の人生の主導権を誰にも握られることのないようにしましょう。

学び6 変化を楽しもう

冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう。

変化は多くの人は怖いと思うかもしれません。

私はとても怖いです。

即行動ができず、ずっと石橋を叩いて、その石橋を渡らずにスルーするタイプの人間です。

しかし、自分が目指す目的地が明確なら石橋を渡らなければ、ゴールにたどり着くことはありません。

石橋は叩かなくても、意外と渡れちゃうかもしれません。

その恐怖の先には爽快な風が吹いているかもしれません。

せっかくの挑戦、つまづくこともあるとは思いますが、なんでも楽しむ気概があれば、なんとかやっていけるのではないでしょうか。

そして気付いたら、想定以上に前進できているものです。

楽しみながら一歩を進めましょう。

最後に

本書はとても薄く、1、2時間で一気に読めちゃいます。

そんな中にも学びはたくさん凝縮されており、人生での教訓が散りばめられています。

頭では分かっていても、現状維持バイアスがかかりがちなのが人間です。

そんな時は、この物語を思い出して自分もヘムやホーのように初動が遅れることにならないか、ふと考えてみると、自分の行動を変えらるようになるかもしれません。

それでは!