今の会社に入社して約8年、盤屋さんとしてお仕事をしてきました。
盤は電気を供給するための設備で、世間的に馴染みのある人はほとんどいないと思います。
電気に精通している一部の人が関わりのある分野です。
電気も一括りにすると幅広い分野になり、電気屋さんというと、大抵、家電関係の仕事と想像されます。
盤という製品を完成させて、顧客に提供するという仕事を通して学んだことを記録します。
これは盤に限らず、いかなるサービス提供にも通ずることだと思います。
よろしくお願いします。
顧客目線に立つ
前置き
盤という電気設備は、保守・運用する人がいます。
目には付きにくいですが、実は至る所にあり、ビル、工場、店舗、変電所、、、、
駅とか店舗の屋上とかが、私生活で目につきやすいかもしれません。
ただの分電盤なら簡易的な回路なのでシンプルに理解しやすいです。
大規模なビルや工場などの系統になると、その場所ごとに操作方法、インターロック、保護連動、自動連動回路が組み込まれており、複雑になります。
使い勝手
とにかく、使うのは顧客でありメーカー側ではありません。
設計通り、仕様通りにできているからOKということはないのです。
自分がこの設備を保守・運用する際にはどこを見るか、どういう操作をするか、という視点で製品を見ると、たとえ設計通りでも改善余地が見えてきます。
例えば、盤内のブレーカーひとつにしても、いろんな視点で考える必要があります。
この取付位置だとわかりづらく、操作しにくい
何用の電源なのか用途が分かりづらい
近接機器を触ろうとすると干渉する
電源分割の要否
容量の妥当性
等
実際に運用して、使ってみた後で致命的な欠陥が見つかると、改造することも容易ではありません。
個人的に最近車を購入しましたが、実際乗ってみて気づくこと、気になることはどうしてもあります。
メーカー側として、できるだけ顧客ニーズを収集したり、予測したりして対応することが、満足される価値提供につながると思います。
消費者目線に立つ
盤を実際に使われているのはその設備を運用するお客様です。
その盤から供給される電気は、各用途で消費者向けのサービスにつながっています。
商業施設の電気、電車を動かすための電気、病院機能を動かすための電気、テレビを放送するための電気、工場を稼働させるための電気、、様々です。
この仕事はいわゆるBtoBの仕事になるため、上記の想像がしづらい職業です。
しかし、私たちが作り上げた製品が、生活に欠かすことのできないサービスに関わっていることは事実です。
影響範囲は電気を使用している場所全てです。
自分が携わっている製品のその先を想像します。
もしテキトーな製品を出荷し、不具合や事故が起こるとどうなるでしょうか。
工場が止まり、何億もの損害が出るかもしれません。
電車が止まり、損害や事故につながるかもしれません。
病院が止まり、人の命を脅かすことになる可能性もあります。
重要設備になるほど、常用・非常用の発電機を設置していたりしますが、その発電機の制御も私の担当する設備がやっていたりします。
常に最悪の事態を想定しておくことは何事も大事なのではないでしょうか。
自分の仕事の先には、大勢の人が利用しているサービスにつながっている。
そのことを忘れないことで、責任感を持って仕事に取り組むことができます。
メンテ屋さん目線に立つ
盤は定期的に点検します。
車とかと同じですが、形あるものは時と共にどうしても劣化します。
その劣化が原因となり、事故につながるということは少なくありません。
定期的に行うメンテの際には、普段触らないような場所にも手を伸ばします。
その時に、作業性が悪いとその設備に不評が集まります。
電気設備の点検には停電が伴いますが、大抵その時間が決まっています。
その限られた時間で問題なく作業を完結させるためには、設備自体の作業性が悪いとどうしようもありません。
停電作業の経験は何度もありますが、あのプレッシャーは私のような豆腐メンタルには非常にきついです。
いくら準備万端で臨んでも、古い設備とかだと思ったようにいかないことも多く、焦ることは少なくありません。
メンテ屋さんも苦労することなく作業ができるように、作業スペースを考慮したり、操作性を考慮したり、あらゆる角度から想像力を膨らませることが大事です。
他者の意見を聞く
上述の通り、多面的に物事を見て、考えることが大事なってきますが、これを実現するためには、他者に意見をもらうことが大切です。
職場の同僚、お客様、他職場の方の多種多様な意見を取り入れ、自分にはない視点や考えを製品に落とし込むことで、より良いものづくりができます。
聞く力大切です。
いろんな意見に振り回されることはよくないと思いますが。
まとめ
結論として、
自分が生み出す価値を受け取る側のことを考えよう!
ということが言いたいです。
盤屋さんのニッチな内容になってしまいましたが、仕事をする上で大事だと思いましたので記載しました。
それでは!


