【書籍紹介】「まんが『ブッダ』に学ぶ穏やかな働き方」【レビュー】
「まんが『ブッダ』に学ぶ穏やかな働き方」について紹介します。
よろしくお願いします。
著者 手塚治虫
本書は、まんが『ブッダ』から色々な学びを得ようという作品です。
その『ブッダ』の著者が手塚治虫さんになります。
1928年11月3日に大阪府に生まれる。
代表作は、ジャングル大帝、鉄腕アトム、リボンの騎士、火の鳥、どろろ、ブッダ、ブラックジャック、等々。
医師免許も取得されています。
仏陀(ブッダ)とは
仏陀(ブッダ)とは「ほとけ」とも言い、悟りの最高位「仏の悟り」を開いた人を指します。
仏教では釈迦ただ一人が仏陀(ブッダ)とされています。
釈迦は紀元前5世紀の北インドの人物で、歴史上に実在した人になります。
まんが『ブッダ』では、架空のキャラクターも多数登場しており、手塚治虫さんは「一つのファンタジー」「人間の大河ドラマ」として、漫画で表現されています。
本書の活用方法
本書では、まんが『ブッダ』からの学びを数多く紹介されています。
本書を読むことで、題名に穏やかな働き方とありますが、
穏やかな生き方の手助けになってくれることは間違いありません。
日々感じる悩みや苦しみ、不安を少しでも解消したいとき、
仏陀の教えがその一助となってくれます。
以下に、数ある教えの中からピックアップして紹介したいと思います。
自分に対して
未来は今の自分がつくる
人には誰しも、死が訪れます。
しかし、それまでどう働き、どう暮らすかはあなた次第。
これまであなたが「どう生きてきたか」の結果が今であり、
これから「何を考えるか」、「どう行動するか」によって、
未来のあなたが出来上がっていくのです。
→「今の思い」の積み重ねが、未来のあなた。
先のことを憂うより、目の前のことに前向きに取り組みましょう。
現状の自分に満足していなくても、それは過去の自分の考えや行動の結果ということです。
こうありたい自分を想像し、今できることを一所懸命に取り組むことで、理想の自分に近づくことができるということを理解しました。
今の自分を受け入れて、「これからどうするか」という考えを持ち、日々を有意義に過ごしていこうと思いました。
相手に対して
「おせっかい」か「アドバイス」か
あなたの欠点を指摘してくれる人は、あなたの可能性を広げる人です。
もちろん自分のダメなところを聞くほど、耳の痛い話はないかもしれません。
しかし、その話をきちんと聞いて直せば、未来の不幸を減らすことができるのです。
→あなたの欠点を見抜く人の話に、耳を傾けること。
「うるさいな」と思うのは、その指摘が間違っていないからなのです。
自分に対して、ダメ出しや指摘を受けると、納得することもあればイラっとすることも悲しくなることもあると思います。
私はあります。いつも寛容に自分に対する指摘を受け入れることができているわけではありません。
ただし、その指摘が自分をさらに成長させる内容だとしたら、甘んじて受け入れて改善するべきです。
そこで成長できれば、指摘してくれた人に感謝です。
自分の強みも弱みも知ること自体が自分の強みになります。
先輩や友人に限らず、たとえ後輩でも、自分に対するフィードバックに対してはありがたく耳を傾け、未来の不幸を減らしていきましょう!
組織に対して
自分のために、相手に尽くす
→情けは人のためにならず。仕事で困っている人の悩みを聞いたり
手伝ったりすれば、巡り巡っていつか自分が助けてもらえます。
これは、社会人生活8年目でひしひしと痛感しています。
自分一人で完結できる仕事というのは限られていて、人に協力してもらわなければ進まないことの方が多いです。
私が生きてきた所感として、仕事ができる人ほど、職場で困っている人を助けている印象です。
私もこれを意識的に実行しており、助けが必要なときに助けてもらっている実感があります。
組織生活は共存意識が重要です。
組織の中で孤立することなく、自分の役割を果たして行ける環境づくりが大事です。
テイカーではなくギバーとしてお互い助け合っていきましょう。
苦しみに対して
「変わる」という苦しみを愛する
転勤、仲間の退職、会社の業績不振、、誰にも環境の変化は必ずやってきます。
一度も失敗することなく、幸せに働き続けられる人などいないのだから、
たとえ不幸が訪れても、「雨の季節がきた」と考え、受け入れることが大切です。
→働く環境、条件、仲間、運、、、全てが常に変化しているのが仕事、
時には変化による困難を楽しむぐらいの余裕が大切です。
人生に変化はつきものということです。周りの環境も変化しますし、自分も変化します。
つまり、現状維持は不可能ということです。
諸行無常の事実を理解し、いちいち変化を恐れず、動揺することなく、臨機応変に生きていくことを心がけようと思いました。
そういった考えの方が、人生を振り返った時に悩んだり、苦しんだりしている時間の割合が少なく済む気がしました。
世の変化に適応しやすいように、常日頃から自分が変化し続ける意識が大切だとも思いました。
欲に対して
欲望の数は、苦しみの数
欲は成長する活力にもなりますが、永遠に満たされない不満も生みます。
しかしその不満は、「手に入らない」という事実ではなく、
「欲しいのに手に入らない」というあなたの気持ちが原因なのです。
完全には無くせずとも、その気持ちを減らせれば、欲から解放された分、楽に過ごせるでしょう。
→数ある欲望の中から、諦めてリセットできるものを探すこと。
リセットした欲の数だけ、苦しみの数も減っていきます。
欲望は簡単に肥大化していきます。欲を追い求めればキリがないのは容易に想像できます。
そんな自分に内在する欲を定期的に整理し、優先順位をつけ、さらに断捨離することが、穏やかに生きる上で重要なことなのだと理解しました。
本当に手に入れたいもの、どうしても実現したいものから、自分の時間やエネルギーを注いでいき、少しずつ欲を満たしていく人生設計で私は生きていきます。
最後に
ブッダの開いた悟りの教えについて、本書からピックアップさせていただきました。
生きていく上で、不安や悩みは尽きないのかもしれません。
それでもそんな不安や悩みを少しずつ解消できれば、穏やかに生きていくことができます。
ブッダの教えを心に刻んで、豊かな人生を謳歌していきましょう!
それでは!

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